今から50年も前、祖父母の時代に、家から車で1時間ほどの森に温泉が湧き出ました。そこは人の手が入らない森で、そんな場所から温泉がわき出たというのです。やがてそのあたりは、別荘地として売り出されました。うちの祖父母もその1つを購入し、子どもの頃、夏休みになるとよく避暑に出かけたものです。建物は平凡な平屋の家屋でしたが、温泉がでるというだけあってお風呂は岩風呂でした。昼間でも温泉旅館のようにお風呂が沸いているので、森の中で汗びっしょりで遊んだ子どもたちは、1日に2回も3回もその温泉岩風呂に入りました。
[参考]
さいたま市南区の土地一覧
森には小川が流れていて、川べりに木イチゴが沢山なっているのです。大きな子どもがカゴいっぱいに木イチゴを摘んできます。その枝ごともいで来た木イチゴをかぶりついて食べるのが格別で、甘酸っぱくプチプチして、その野生の美味しさと言ったら今でも覚えています。今その別荘地は、軌道に乗れなかったのか温泉がでなくなってしまったのか、どういう訳か分かりませんが、すっかり過疎地となってしまい、廃屋集落と化してしまったようです。