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値段が高ければよい住宅、とは限らない

2011.09.30

注文住宅というのはお金をかければキリがないものです。しかし、たいていの場合どこにお金をかけるかといえば。目に見えるところです。見るからに豪華な家も、実は骨組みや基礎のつくりはごくふつうの家と変わりません。中身も含めてよい家というのは外から見ただけではわからないものなのです。現在では外装や内装の仕上げ材、設備機器の種類が非常にたくさん出回っていて、値段も相当に幅があります。たとえば、いま標準的な外装材は厚さ12?ぐらいのサイディングですが、これを16?ぐらいにすると、1平方メートルあたり3000円ほど高くなります。1軒分にすれば60〜70万円の違いになるでしょうか。こういう材料は厚いほど彫りの深い表面加工ができるので、タイル調ならより本物のタイルに近い感じが出せるのです。しかし4?ぐらいの差では機能的な違いはあまりありません。床材のフローリングは、合板の上に薄くスライスした木目のきれいな板を張ったものが主流ですが、表面の板の厚さは標準的なものでは0コンマ何?といったもの。表面の板がいくらか厚くなるとそれだけむく材の感じに近づきますが、差が1軒分で何十万円もの違いになるとしたら考えものでしょう。しかも施工の善し悪しは値段とはまるで関係がないのです。立派な床材を張っていても、床組み工事が粗雑なせいでミシミシきしむ家なんていうのがいくらでもあります。設備機器も見た目の違いが大きく値段に響きます。たとえばキッチンのカウンタートップを、ステンレスから人造大理石にするだけで10万円ほどの差がついたりします。使ってみるとわかりますが、実用的にはむしろステンレスのほうがいいぐらい。でも人造大理石の美観を優先する人が増えています。こうして見栄えの満足度を上げていくと、家の値段はどんどん高くなっていきます。逆に、それほど見栄えにこだわらず標準的な材料ですませば、価格もそれなりのものに納まります。後者であっても施工監理さえキチンとやってもらえば、後々問題のない家ができるでしょう。家は見栄えにもこだわりたくなるものですが、あまりそればかりにとらわれていると落とし穴があるということです。

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