ローン利用者には直接関係のない保険制度住宅融資保険は、相談にあるような「新しい制度」ではありません。かなり古い制度ですが、金融機関向けの仕組みだという事情もあって、必ずしも一般的な知名度がありませんでした。この制度が生まれたのは昭和30年で、その頃はまだ「住宅ローン」という言葉すらなかった時代でした。当時、誕生して5年が過ぎたばかりの住宅金融公庫が、公庫融資だけで住宅資金を融資するのではなく、民間金融機関にも住宅資金の貸出しに乗り出してもらえるようにという主旨で、融資上のリスクをなくそうとする考え方から生まれたのが、この保険制度です。
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住宅融資保険が生まれてからもう半世紀近い歴史がある古い制度なのに、その名前を知る人は多くありません。これには、二つ理由があります。一つは、住宅融資保険はその性質上、住宅金融公庫と民間金融機関との間の契約によって成り立つ制度であるため、一般の人向けのPRなどが行われる機会がなかったという事情です。もう一つは、住宅融資保険は住宅ローンというしくみがなかった時代に、民間金融機関が住宅資金を貸しやすくするという主旨で生まれたものの、その後、民間住宅ローンが次第に普及してきたため、当初期待されていたほどの役割を発揮する機会がなかったという事情です。