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南側の日照とは厄介

2011.10.21

「南側の一番いいところを子ども部屋に是非お願いします」こういうリクエストを前に、僕はいつも思うのである。なにゆえ南が、絶好なのだろうかとね。なにせ僕が暮らしていたのは南カリフォルニアというところで年中、強烈な陽の光が降り注ぐ土地であった。そこではいかにして太陽を御すか、折り合いをつけるかという思想が根底になければ、夢の家は悲惨そのものになる。つまり、部屋になだれ込むウルトラ光線によって、家具類はひと月で変色し、高価なカーテンは色あせ、床は焼け、クーフーはパンクするのだ。

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かの地の南側の日照とは厄介なのである。さて、日本はどうか。南カリフォルニアほどではないにしろ、太陽というのは使い方を間違えると、やはりうざったいものになる。東京だって気を抜くとやられるのだ。光が正義だと思って、南に、やれテラスだ、ベランダだ、全面窓だとなんでもかんでも大きく開口部を持ってくるとおおむね泣きを見る。生身の人間にとって夏の直射日光というのは、相当ヘビーなのである。





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